車の売買契約を取り交わした後、別の業者がさらに高い金額で買い取りたいと言われたので契約してしまった

更新日 2023/11/30

相談事例

一括査定を申し込み、買取業者数社と査定の約束を取り付けた。最初に来た業者の金額で納得したので、売買契約書にサインをした。ところが、その後に来た業者から、さらに数万円高い金額を提示されたため「最初に来た業者の契約をキャンセルすればいい」と思い、後に来た業者の売買契約書にもサインをして、車を渡してしまった。

最初に来た業者に「高く買い取ってくれる他の業者と契約したのでキャンセルしたい」と申し出たところ「二重契約だ」と言われ、契約解除に応じてもらえない。もう車は手元にないので、そのまま最初に契約した業者に車を渡さなければキャンセルになりますか。

回答

車の売買契約は、契約書を取り交わした時点で成立していると考えられます。したがって、最初に来た業者の売買契約も、その後に来た業者との売買契約も成立していることになります。1台の車に対して、2つの売買契約が存在することを、通称「二重契約」と言います。

売買契約が成立すると、契約履行に向けてお互い義務(売主は『車を売る(車および譲渡に必要な書類の引き渡し)』、買主は『代金を支払う』)を果たす責任が生じます。なお、クーリングオフ制度も適用されないため、売買契約を一方的な理由でキャンセルすることは基本的にはできません。ただし、契約条項に契約解除可能な条件が定められていて、その条件を満たしている場合などはキャンセル可能です。(※なお、JPUCのモデル約款と同等の契約約款を使用している場合、「車の引渡しの翌日まで」はキャンセルが可能です。)

今回の相談事例のように、最初に契約した業者との契約のキャンセルをせずに車を渡さなかった場合、キャンセルにならないどころか「契約不履行」として損害賠償を求められる可能性がありますので注意しましょう。

「車と必要書類を渡す=契約が成立する」と捉えがちですが、契約書を取り交わした時点、契約書がない場合であっても口頭での売買の合意(諾成契約)で契約は成立しています。

見積金額を比較する予定であればその場で即決することなく、検討したうえで契約を取り交わすことが大切です。契約は義務や責任を伴う行為ですので、簡単に考えないようにしましょう。

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