一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC事務局
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC事務局
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)は、車買取業界の健全な発展のため業界団体の設立が望まれて2014年に設立されました。JPUCは「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」という理念のもとに、顧客への不当な勧誘を防止し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択、および一般消費者が安心かつ安全に契約できる環境を提供することで、自動車の取引の公正化を図っております。
トラブルに巻き込まれることなく、買取業者に安心して車を売却するために、どのような準備や下調べをして、何に気を付けたらよいかなど、連載(不定期)でお届けします。第3回は「査定を受ける」編です。
バックナンバーはこちら 第1回「査定を申し込む前」編
第2回の続きで、1社ずつ買取業者の出張査定を受ける際の流れについて説明します。
査定スタッフが出張査定に来たら
査定スタッフが社名や氏名を名乗り、今回の訪問目的(中古車の査定および買取の勧誘)を伝えます。また、出張買取や査定を行う際、行商従業者証を携行することが古物営業法で義務付けられています。提示されない場合、提示を求めてみることや、約束の時間に来たかなど基本的なことも、買取業者を見極める判断材料の一つとしてもよいかもしれません。
貴重品の搭載がないか再度確認してから、車のキーや搭載品以外の付属品を査定スタッフに渡し、査定をはじめてもらいましょう。
査定スタッフに知りうる限りの申告を行う
査定を受ける際、
- 修復歴
- 事故歴
- メーター交換歴
- 災害歴(水害・ひょう害など)
- 改造歴
- 不具合や警告灯の点灯
- (中古で購入した車の場合)購入時の状況
その他、気になっていることなども含め、知りうる限りの申告をすることが売主としての責務です。「聞かれなかったから言わなかった」などと故意に申告をしなかったことが原因でトラブルに発展し、損害賠償責任を問われる可能性もあります。必ず正直に申告してください。
第1回でも触れましたが、家族など複数人で車を共用している場合、気になる点、不具合がないか使用している人に確認したうえで申告することをお勧めします。
なお、査定に要する時間は、車の状況や買取業者によって異なります。
買取額の提示を受ける
査定が終わると、査定スタッフが買取額の提示をします。提示は書面ではなく、口頭の場合がほとんどです。
もし、断定的ではない言葉(「だいたい」「たぶん」「約」「ぐらい」「だと思います」など)を用いた金額提示だった場合は、明確に金額提示をするよう求めてください。また、他社の提示額を聞かれるかもしれませんが、ご自身の判断で、答えても答えなくても構いません。
その場で買取額を提示されないこともあります。そのような時はいつまでに連絡が来るのか明確にしてもらうとよいでしょう。
押しに負けて契約せず、複数社の査定を受ける
査定スタッフから「今契約してくれたら・・・」「他社を断ってくれたら・・・」などと契約を迫られたり、「当社の買取額が一番高いです」などと勧誘を受けることもあるかもしれませんが、最初に査定を受けた買取業者と即決で契約することはお勧めしません。
当協会の「車売却消費者相談室」には、「最初に査定を受けた買取業者と契約した後、他社の査定を受けたら、もっと高い金額を提示されたので、契約をキャンセルできないか」という相談が多く寄せられています。
他の買取業者の査定を受ける約束をしている、あるいはその買取業者と契約したくない、というのであれば、「他社の査定を受けてから決めるので、今は契約しません」「契約しません」などはっきりと意思表示をしてください。
車の売買契約は契約を取り交わした時点で契約が成立し、クーリング・オフ制度が適用できません。買取業者の定める契約条項にもよりますが、その場で契約を断るより、契約解除をする方が労力がかかります。また、キャンセル拒否トラブルや違約金トラブルに発展する可能性もありますので注意してください。
金額だけで判断しない
買取業者によって契約の条件は異なります。契約金額はもちろん大切な判断材料ですが、査定スタッフの対応や、以下のような条件も確認したうえで、安心して愛車を任せられる買取業者を選んでください。
- 車や必要書類の引き渡し日
- 車の引き渡し方法(店舗持ち込み・積載・自走引き取りなど)や費用
- 支払方法(振込・現金支払)
- 支払予定日
- 契約金額に含まれるもの(自動車税(種別割)・自動車損害賠償責任保険未経過分やリサイクル預託金など)
- 契約金額から差し引かれるもの(自動車税未納金・ローン残債など)
- 契約条項(減額や契約解除・違約金条項など)
- (代車を借りる場合)貸出期間や費用、付帯保険など
相場や他社の提示額と比較して、極端に高い提示を受けたら
第1回でも触れましたが、あらかじめ「買取の相場を把握しておく」ことは、極端に高額または低額の提示に惑わされない有効な手立てです。なぜなら、あえて他社より高額を提示して、契約の交渉権を得てから「よく見たら修復歴がある」「事故跡が思ったより酷かった」「グレードを間違えた」などと理由をつけて、当初の提示額から減額を持ちかけるような買取業者もあるからです。
契約を取り交わす前に、高額提示の理由や根拠についてたずね、明確に答えられない、信ぴょう性に欠けるなど納得がいく回答が得られない場合は、冷静に契約を検討することが大切です。
車検証やキーなどが持ち帰られていないか確認する
まれに査定スタッフが車検証などを許可なく持ち帰ってしまうケースもあるようですので、査定が終わるごとに必ず車内に搭載・返却されているか確認してください。
次回(第4回)は「契約する」編です。