車売却・車買取契約の際の注意点とは?全体の流れとトラブルの予防策などを解説

更新日 2023/09/21
JPUC事務局

一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC事務局

一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC事務局

一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)は、車買取業界の健全な発展のため業界団体の設立が望まれて2014年に設立されました。JPUCは「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」という理念のもとに、顧客への不当な勧誘を防止し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択、および一般消費者が安心かつ安全に契約できる環境を提供することで、自動車の取引の公正化を図っております。

「今乗っている車を手放すことになったが、どういう手順を踏んだらいいかわからない」
「車を売却するとき、どんなことに注意したら良いの?」
「車の売却でトラブルはないの?困ったときは?」

はじめて車を売却する方は、車を売却する全体の流れ、売却する際に気をつけること、トラブルにならないための予防策など、知りたいことがたくさんあるかと思います。

そこで本記事では、車売却の流れを確認しながら、把握しておくべきよくあるトラブルなどについて解説していきたいと思います。

車売却を検討中の方や、車売却に対して不安を抱えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

車を手放す方法は主に3つある

車を売却する方法は、主に3つあげられます。
①ディーラーや中古車販売店での下取り
②買取業者への売却
③個人間売買

①ディーラーや中古車販売店での下取り

車を購入するときに、今乗っている車を購入先で下取りをしてもらい、下取額を購入費用に充てる方法です。購入と同時に行うことができるので、引き渡しと納車のブランクがなく、手間もかかりません。

ただし、下取りはいわゆる「売却契約」とは異なり、購入の注文における「代物弁済契約」とみなされるため、基本的には下取りだけやめることはできません。購入をキャンセルした場合は、同時に下取りもキャンセルとなります。

②買取業者への売却

車の買取を行っている業者はいくつかの種類があります。買取を専門に行っている業者や中古車販売店のほか、カーパーツの小売店やガソリンスタンドなどでも、買取を行っている場合があります。

車両の購入と分けて検討することができるので、いくつかの買取業者を、買取価格や契約内容、地理的な利便性、担当者との相性などいろいろな観点で比較検討できることがメリットです。そのため、納得のいく買取業者を決定するまでに手間や時間がかかることもあります。

③個人間売買

自身の乗っている車を知人等に譲ることの他、近年では、ネットオークションやSNSなどを通じて車を個人間売買するということも増えています。インターネット上でコミュニケーションが取りやすくなった現在では手軽な売却方法になってきたといえるでしょう。

しかし、細かい契約条件の取り交わしをしていないことで、車の不具合が起こった場合の責任の所在がわからない、代金や税金の未払いなどのトラブルが生じるリスクがあります。また、相手に依頼した名義変更をしてもらえないといったトラブルもあります。

自分に合った方法をみつけよう

どの方法がご自身にあっているか、まずは考えてみましょう。それぞれにメリットやデメリットがありますし、実際に店舗に訪れてみないとわからないこともあります。また、売却を急いで行いたいのか、じっくり吟味したいのかでも選定する方法が変わってくるでしょう。

車を売却する時の基本的な流れを把握しよう!

ここからは、「②買取業者への売却」を選択したときの流れを把握していきましょう。

1.査定を依頼する

買取業者のホームページや電話で査定を依頼します。店舗がお近くにある場合でも、予約して訪問するのがベターです。

また、複数の買取業者に一括で無料出張査定を依頼できるサービスもあります。たくさんの買取業者の査定金額を知りたい場合は活用してみるのもよいでしょう。

2.査定を受ける

主な査定方法は店舗査定、出張査定、電話やメールでの3種です。

店舗査定は、自身が買取業者の店舗に訪問する方法です。出張査定は、自宅のガレージなどに買取業者の担当者が来訪して査定する方法です。電話やメールでの査定は、実車を確認せずヒアリングや写真などで確認して査定してもらう方法です。

査定方法は、買取業者から提案される場合が多いですが、希望があれば伝えてみましょう。

3.査定時に揃えておくべきもの

実車の査定時に揃えておくべき主なものは以下の通りです。
・自動車検査証(車検証)
・自動車損害賠償責任保険証書
・リサイクル券
・整備記録簿(メンテナンスノート)
・取扱説明書
・スペアキー
・純正部品

4.契約をして車と書類を引き渡す

買取金額や契約内容に納得できたら、買取業者と売買契約を結びましょう。車を引き渡す約束をした日までに、忘れ物がないか車内のグローブボックス、シート下、トランク、サンバイザーなどを確認しておきましょう。

また、カーナビのメモリー機能に入力されている個人情報の消去、ドライブレコーダーやオーディオなどのSDカード、ETCカードの抜き忘れにも注意してください

売買契約を結ぶ際に注意するべきことや、必要な書類については、「車売却・車買取契約の成立時期はいつ?契約書・契約約款で見るべき項目も解説!」の記事を参考にしてください。

5.買取業者からの支払いを確認する

車と書類を引き渡したら、振込の場合は指定した口座へ買取業者から入金があります。入金のタイミングは契約によって異なります。所有権留保等がある車両を売却した場合、通常より入金に時間がかかりますので注意しましょう。

車売却前に注意すること

車売却を検討中の方で、車売却の際のトラブルに不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

ここからは、車売却でのトラブルを避けるための注意点について解説します。

ローン残債の確認

売却する車のローンを組んでいた場合、通常の売却の流れと異なる部分がありますので、

査定を受ける前に、残債額を確認しておくことをお勧めします。

すでにローンを完済している場合

売却することは可能ですが、車検証上の所有者がディーラーやローン会社などの名義のまま(所有権留保)になっているケースがあります。

そのような場合は、所有者の書類が必要となり、名義を変更して売却する必要があります。買取業者に代行してもらうことも可能ですので、契約の際相談してみてください。

買取金額が残債を上回る場合

ローンの完済(残債精算)、名義変更を同時に買取業者に依頼することが可能です。買取額に余剰がある場合は売主が受け取ることができます。

買取額が残債を下回る場合

完済ができないので、そのまま車を売却することはできません。不足額を一括で支払うか、ローンを組むなどの方法を取ることになるため、買取業者と相談することが必要になります。

JPUCには「まとまったお金が必要になるので今までのローンを払いながら、車を売却したい」といった相談も寄せられます。

ご相談の多くの場合、車検証上の所有者がディーラーや、ローン会社などの名義になっており、ローンを払いながら等、完済せずに車を売却することはできません。余計なトラブルを避けるためにも、契約前に残債額や、買取業者と必要な手続きや書類などについて確認をしておきましょう。

買い替えの際は日程調整に注意が必要

車を買い替え(乗り換え)するケースでは、新しい車の納車日にあわせて売却する車の引渡し日を決めるのが良いでしょう。車の引き渡しから新しい車の納車までにブランクがあると、車が無い!という事態が発生します。仕事や通勤で車を使っている場合は、特に注意が必要です。

車が必要になる場合は、代車の手配を済ませておきましょう。代車は買取業者で用意してもらえることもあるので、貸し出しの可否や料金については前もって担当者に相談してみてください。

車売却でトラブルを回避するには

修復歴・冠水歴・不具合などは申告する

車の売却において、骨格の修正・交換を行った修復歴、自損事故を含む事故歴や、使用中の不具合や修理歴等、また台風や豪雨などで被った冠水歴は、査定に大きく影響する項目です。

そのほか、雹害などの災害歴、メーター交換歴なども査定時に買取業者へ申告するべき項目です。それらの事実を知りながら、故意に隠したり、過少申告して契約した場合、売主が契約不適合責任に問われ、契約解除を求められたり、損害賠償を請求される可能性があります。査定の際は「正しく」「知りうる限り」申告することが必要です。

複数業者から見積もりをしてもらう

車売却をする際に複数の業者から見積もりを取ることは非常に有効です。これによって、買取金額や条件を比較して買取業者を選ぶことができます。

「後から査定を受けた業者の方が買取額が高かった」などと契約後に後悔しないためにも、複数の業者に見積もりをしてもらってから契約することをおすすめします。

信頼できる買取業者を見つける

信頼できる買取業者を探すひとつの基準としてJPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)の「適正買取店認定制度」があります。

JPUC適正買取店とは、過去3年以内にトラブルなどがなく、さらにJPUCの実施する研修を修了した方が在籍している事業者だけが認定されています。

JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)は、車買取業界の健全な発展のために設立された自主規制団体で、「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」という理念のもとに、顧客への不当な勧誘を防止し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択、および一般消費者が安心かつ安全に契約できる環境を提供することで、自動車取引の公正化を図っています。

また、ネットの口コミなどを契約前などにあらかじめリサーチしておくことも有効です。

車売却の際にトラブルになった場合の対処法

まずはJPUC車売却消費者相談室に相談

車売却契約でトラブルになった場合の専門機関として、一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)の中に「JPUC車売却消費者相談室」があります。

ここでは車買取業界に精通したベテラン相談員が、売却契約でのトラブル、困りごと、わからないことに答えてくれます。

注意点を確認して、トラブルを避けよう!

今回は、車売却のトラブルを避けるための注意点や、全体の流れ、事前に準備して確認しておくことについて解説しました。

本記事を参考にしながら、円滑に車売買契約を進められるようにしましょう。

JPUC車売却消費者相談室

「買取価格を減額された」「違約金を請求された」 車買取のトラブル、まずはご連絡ください。

トラブルに巻き込まれても諦めないでください!JPUCが解決できる可能性があります。
車買取業界に精通したベテラン相談員が、困りごと、ご意見、ご質問に迅速にお答えします。

車買取におけるトラブルは、契約書の内容や状況によって対処するべき方法が異なります。
詳しい内容をお聞きしてからでないと適切にお答えすることが難しいため、お電話でヒアリングをした上で助言させていただいております。

お電話でのご連絡がスムーズです。
まずはお電話で、お気軽にご相談ください。

0120-93-4595 受付時間 9:00 〜 17:00(土日祝定休)

※車査定サイトの申し込みキャンセル依頼や個人情報削除依頼は、対応できません。各サイト運営事業者へご連絡ください。

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