一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC事務局
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC事務局
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)は、車買取業界の健全な発展のため業界団体の設立が望まれて2014年に設立されました。JPUCは「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」という理念のもとに、顧客への不当な勧誘を防止し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択、および一般消費者が安心かつ安全に契約できる環境を提供することで、自動車の取引の公正化を図っております。
「車売却を検討しているけれど、査定後に減額されたりしないか不安」
「減額を求められたらどう対応したらいいか?」
など、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、車売却の際に減額要求される主な理由や、減額要求された場合の対処法をご紹介します。
車売却の際に減額される場合とは?
契約後や車引き渡し後に買取金額が減額されてしまう原因はさまざまですが、申告しなかった修復歴や、後に不具合が判明した場合は、減額を要求される可能性があります。
【注意】
修復歴や不具合があると知っていながら申告せずに契約をすると、契約不適合責任を問われて損害賠償や契約解除を求められる可能性があります。「中古で購入した修復歴車を売却する」「ご家族が使用中に事故をしたことがある」「現在不具合がある」「警告灯が時々点灯する」など把握していることは、自損事故なども含めて必ず査定時に申告してください。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
減額の対象となる項目は、主に以下の6つです。
走行機能の不具合
車売却に関して、走行機能に関わる機関系の不具合により減額されることがあります。機関系とは、エンジンやトランスミッション、ブレーキなどの車両の主要部品を指します。
走行機能の不具合は査定時に判断することが難しいケースが多く、もし判明した場合は減額を求められることがあります。
修復歴
修復歴のある車とは、過去に交通事故その他の災害により、車体の骨格部位(フレーム)を損傷し、「修正」あるいは部品「交換」により修復したものを言います。未修復の現状車も同様の判定基準が適用されます。修復歴があるとみなされた場合は査定額が大きく下がる可能性があります。
事故歴(修理歴)
事故歴(修理歴)とはキズやヘコミなど、フレームに影響のない部分を修理または交換した履歴のことです。なお、事故歴(修理歴)が必ずしも修復歴に当たるわけではありません。
雹害歴
雹害歴のある車は、多くはボンネットやルーフにダメージを受けています。キレイに外装を直したとしても、「修復歴」もしくは「事故歴」に該当する可能性が高いです。
冠水歴
冠水歴のある車は外装からの判断が難しいため、申告していない場合は大きなトラブルの原因となります。
台風やゲリラ豪雨、洪水などの影響で水没した車は冠水車とみなされ、契約解除に至る場合や大幅な減額につながる可能性があります。
メーター交換歴
走行メーターは、故障や不具合などにより交換することがあります。
メーター交換している場合は車両の価値(品質)に大きく影響する可能性があります。メーター交換されている車両、改ざんが判明している車両には「走行距離計交換車(改ざん車)シール」が貼付されていると思われますが、念のため申告することがトラブル回避につながります。
減額を求められた場合の対処法
では、実際に減額を求められてしまった場合どのようにすれば良いのでしょうか。
理由の確認
減額の理由によっては、査定員の見落としとなるため応じる必要がない場合もあります。
減額を求められた場合、すぐには返答せず、まずは①買取業者に減額となる理由を聞く②根拠となる書面の提示を求める、③現車の確認をすることをおすすめします。
減額の理由が適切かどうか判断できない場合などは、第三者機関に相談することをおすすめします。
また、協議が難航した場合は、一般財団法人日本自動車査定協会での協会査定を受けるのもよいでしょう。(なお、協会査定は有料です)
最終的に双方の折り合いがつかない場合には、契約解除に至る可能性があります。
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)に相談してみる
一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)は、車買取業界の健全な発展のために設立された自主規制団体です。
「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」という理念のもとに、顧客への不当な勧誘を防止し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択、および一般消費者が安心かつ安全に契約できる環境を提供することで、自動車の取引の公正化を図っています。
JPUCでは、自動車買取に関する困りごとを相談できる「JPUC車売却消費者相談室」を運営しています。車買取業界に精通した相談員がお答えしますので、車売却契約でトラブルなど困ったことやわからないことがあった際は相談してください。
車売却の減額について理解し、トラブルを避けよう
売却契約後に車買取業者から減額要求がくることは予想外の事態で慌ててしまうかと思います。
契約時に知りうる限りの申告を行うようにし、もし減額要求をされた場合は、慌てず即答せず、まずは理由を確認することが大切です。