ローンや残価設定型クレジット返済中の車を手放すことはできるの?

更新日 2025/03/07
JPUC事務局

一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUC事務局

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一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)は、車買取業界の健全な発展のため業界団体の設立が望まれて2014年に設立されました。JPUCは「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」という理念のもとに、顧客への不当な勧誘を防止し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択、および一般消費者が安心かつ安全に契約できる環境を提供することで、自動車の取引の公正化を図っております。

「ディーラーで買った新車のローン返済中だが、車を売って元のローンを支払い続けることはできるの?」                  「残価設定型クレジットの返済中だが引っ越しをするので車を手放したい。支払いはどうなるの?」              「残価設定型クレジットの返済中に自損事故を起こして廃車になりそう。どうしたらいい?」         「中古車をローンで購入したが、支払いが苦しい。買取業者に売却できるの?」

ご自身の状況や生活環境の変化などで、ローン(クレジット)返済中に車を手放したい時、さまざまな疑問が生じるのではないでしょうか。トラブルになる前に、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。

ローンを組んで車を購入するということ

車は高価なものなので、手元の資金だけで支払いをするのは大変です。そういった場合、ローンを組むことが多いのではないでしょうか。

ローンの方法

主な方法は以下の通りです。(カーリースは除く)

  1. 購入先(ディーラーや車販売業者など)でローンを組む
  2. 残価設定型クレジット(残価設定ローン)を組む
  3. 銀行などでオートローンを組み、購入資金を借り入れる

ローンの規約や仕組み、支払回数や金利はそれぞれ会社や方法によって異なります。月の支払額だけにとらわれず、総支払額やメリット・デメリットの説明も受けた上で、納得して申し込むようにしてください。

ローンを組んで購入した車の名義

1.2.のローンを組んで購入した場合、車検証上の所有者はディーラーやローン会社で、使用者が購入者になっていることがほとんどです。これを「所有権留保」と言います。(3の場合は、購入者個人が車を担保として銀行から資金を借り入れる融資方法であるため、所有者イコール購入者になっていることが多いようです。)

「所有権留保」されている車を手放したい

通常のローンを組んでいる場合

所有権留保されている車を手放す際、車検証上の所有者の印鑑証明書や委任状、譲渡証などの名義変更書類が必要になります。そのためには、ローン残債の全額返済(完済)を行い、所有権解除手続きをしなければなりません。(なお、完済している場合でも、手放す際は所有権解除手続きが必要です)

当協会の『車売却消費者相談室』にも「今組んでいるローンを払い続けながら車を売却したい」というご相談がよせられますが、残債を完済しない限り、使用者の意思で車を手放す(売却や廃車を行う)ことはできません。

↓ 詳しいことは下記「トラブル相談事例で解説しています。

ローン返済中の車を売却することはできますか

残価設定型クレジットを組んでいる場合

最近は、従来の1.のローンに加え、2.の残価設定型クレジット(残価設定ローン)を利用する方も多いと思います。残価設定型クレジットでは、ローン契約時に車の残価を設定し、車両価格から残価を差し引いた金額を分割で支払います。月々の返済額は抑えられる代わりに、車を返却することが前提になっているため、契約期間中に解約して車を返却する場合であっても、実車査定を受ける必要があります。また、車の走行距離や損傷状況によっては追徴金が課されることもあります。

さらに、残価設定型クレジットを中途解約すると違約金が生じることもあります。車を返却するからといって残債などの支払いが免除されるわけではありませんので注意が必要です。

↓  詳しいことは、下記「トラブル相談事例」で解説しています。

残価設定型クレジット返済中の車で事故を起こした。高額な修理費用が発生するため手放したいが、ローンの支払いはどうなるのか。

※残価設定型クレジットの規約や残価保証の条件などは会社によって異なります。詳しい内容は各社ホームページ等をご確認ください。

完済にむけて確認すべきこと

1.ディーラーや車販売業者のローン、2.残価設定型クレジットの完済にあたっては

  • 一括繰り上げ返済時の返済額(ローン残債額)
  • (残価設定型クレジットの場合)残価分
  • 現在の車の価値(査定を受ける)・追徴金の有無

を正確に把握することが大切です。まずは、購入先の担当者や、ローン契約をした会社(車検証上の所有者)に問い合わせをした方がよいでしょう。

買取業者に売却できるのか

残価設定型クレジットの場合であってもディーラーに車を返却せず、買取業者に売却することも可能です。ただし先ほど説明した通り、必ずローンの完済や追徴金の支払いが条件になります。

「買取契約を取り交わしたものの、思ったより残債が多く相殺できなかった。不足分も支払えないので買取契約をキャンセルしたい」というご相談も時折よせられます。買取契約は基本的にキャンセルできません。(なお、クーリング・オフもできません)正確な残債額を把握し、買取額と相殺できるかなどを確認してから契約するようにしてください。なお、相殺して残余分があれば受け取ることができます。

ローン返済中の車を手放すときは余裕を持って、十分確認を!

ローン返済中の車を手放すには、事前にさまざまな確認が必要なことがおわかりいただけたでしょうか。所有権解除手続きは会社によって時間がかかることもあります。余裕を持って手続きを進めてください。

また、査定を依頼した買取業者などから契約を迫られることもあるかもしれません。まずは残債額や追徴金など支払わなければならない金額を把握してから査定を受けることをお勧めします。

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