相談内容
数社の買取業者の出張査定を受ける際、単独事故による損傷があると申告をした上で、一番高い提示額だった買取業者と売買契約を取り交わした。車と名義変更に必要な書類は翌日に引き渡しを行った。
1週間後に支払い予定だったが、支払いの2日前になって担当者から「再査定を行ったところ、申告していただいたフロントの損傷が思ったより酷く、事故車と判定されました。契約金額を減額させていただくか、契約解除で車を返却したい」と連絡があった。
次の車は既に購入しているため「車を返されても困る」と話をしたところ、担当者から「30万円の減額にご承諾いただければ、予定の期日にお支払いさせていただきます。ご承諾いただけるまで、支払いは保留いたします」と言われたため、「とりあえず明日まで返事を待ってほしい」と答え、現在にいたっている。
査定時に事故歴を申告しているし、修理していない車両なので、損傷は見てわかるのではないか。後から減額を要求することに納得がいかない。「減額に応じなければ支払いできない」と言われているが、今後どのように話を進めていけばよいでしょうか。
回答
買取業者は、消費者(売主)から依頼された車を査定する際、注意深く車の状態を確認する責務があります。今回のご相談のように、売主から修復歴や事故歴の申告を受けた際、買主は特に注意深く損傷箇所の確認を行い、査定額を算出することが必要です。
しかしながら、今回のご相談では、買主がプロとして査定すべき責務を怠ったことにより生じた差額を売主へ転嫁しようとしています。損傷箇所の見立ての甘さ(査定見落とし)による責任は買主にあり、売主に対する減額要求は不当であると言えるでしょう。
買取業者から減額や契約解除(車の返却)の即答を迫られても、その場で結論を出さず、以下の対応をお勧めします。
- 契約条項に減額や契約解除について定められているのか確認する
- 減額の根拠となる写真、再査定の結果(書面)などの提示を求める
- 減額の詳しい理由、算出の根拠について説明を求める
- 1.~3.を整理したうえで、店舗責任者と協議する
- 解決しない場合は、第三者(消費者相談窓口、法律相談など)へ相談、アドバイスを仰ぐ
突然のことに気が動転するかもしれませんが、今回のご相談者のように即答は避け、落ち着いて考える時間を持つことが大切です。
以下の記事も参考にしてください。